【図解】曜日の順序の一説「プラネタリー・アワー」とは?

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曜日の順序 週の起点は、一般的には月曜日または日曜日、国によってはその他の曜日である場合もありますが、いずれにしても曜日が現在のような「月火水木金土日…」という順序で繰り返されるようになった起源は不明とされています。 ただ、一説にはカルディアンオーダーとプラネタリーアワーによって説明できるとも言われています。 今回は、プラネタリーアワーを図解してみました。 下の図は、土曜日の日の出の直後に「土星の時間」が始まり、次いで「木星の時間」→「火星の時間」→「太陽の時間」→「金星の時間」→「水星の時間」→「月の時間」のようにカルディアンオーダーに従って24の時間帯に配置されたプラネタリーアワーを表しています。 このようにしていくと翌日の日の出直後は「太陽の時間」なので日曜日、その翌日の日の出直後は「月の時間」なので月曜日ということになります。 現在の曜日の順序は、このようにして得ることができるということです。 カルディアンオーダー 天動説の時代には、5つの惑星(水星、金星、火星、木星、土星)と太陽と月を合わせた7つの天体を『惑星』と呼んでいました。 一週間が7日である理由は、この7つの惑星に由来すると言われています。 この7つの惑星は、天動説の概念図では地球から遠い順に「土星→木星→火星→太陽→金星→水星→月」と並ぶことになります。 このように並べられた順序のことを「カルディアン・オーダー」と言います。 1年を12ヶ月としたのは天文学に詳しいカルデア人(バビロニア人)と言われており、カレンダーの語源にも関係しています。 曜日のはじまりは、バビロニア説が有力ではありますがとても古いものなので確かな起源は不明とされています。 プラネタリーアワー プラネタリーアワー(惑星時間)とは、カルディアンオーダーに従って7つの惑星(土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月)が順に司るとされる24の時間帯のことです。 1つの惑星が司る範囲は約1時間となりますが、その範囲は日の出から日没までの昼の時間帯と日没から日の出までの夜の時間帯をそれぞれ12分割する不定時法によって割り出されます。 不定時法では、季節によって昼と夜の長さは不均等であり場所によっても日の出と日の入り(日没)の時刻は異なります。 そのため、正確なプラネタリーアワーを割り出すのは少し大変ですが、冒頭の図をおおよその目安として参考

【図解】年齢の数え方「満年齢」と「数え年」|歳をとるのはいつ?

年齢の数え方

年齢の数え方には、大きく分けると「満年齢」と「数え年」があります。

日本では一般的に「満年齢」が使われています。

「数え年」は厄年や七五三、賀の祝い、享年の数え方など、特別な場合に使われています。


満年齢

満年齢とは、生まれた日を0歳として、その後一年間を満了する度に1歳ずつ増える数え方です。

普通に「何歳ですか?」と聞かれたら、「現時点での年齢」を答えると思いますが通常はそれが「満年齢」です。

満年齢は、一部の国を除いて国際的にも一般的な年齢の数え方になっています。

満年齢 - Wikipedia

ただし、満年齢は法律上では「誕生日の前日に年齢が加算される」ことになっています。

それは、「生まれた日から一年間が満了するのは翌年の誕生日の前日である」という考え方からきているそうです。

ちょっと違和感があるかもしれませんが、こちらの方がとてもわかりやすく説明してくださっていました。

よかったら、ご覧になってみてください。


数え年

一方、「数え年」は「生まれた時点を1歳」として、「年明けの元日に1歳を加える」という数え方です。

例えば、今年既に誕生日を迎えている人は、現時点の年齢(満年齢)に1歳をプラスした年齢が数え年になります。

今年まだ誕生日を迎えていない人は、現時点の年齢(満年齢)に2歳をプラスした年齢が数え年になります。

数え年 - Wikipedia

数え年は、以下のような特別な場合に用いられる数え方です。


七五三

七五三は、子供の健やかな成長を祈願して行われる日本の年中行事です。

最近では満年齢で祝われることもあるそうですが、本来は「数え年」の3歳、5歳、7歳の年に行われてきた伝統的な行事です。

七五三 - Wikipedia


賀の祝い

古稀(70歳)や喜寿(77歳)、米寿(88歳)、白寿(99歳)などの賀の祝いも本来は「数え年」で行われてきました。

こちらも現在では満年齢で祝われていることも多いようです。

ただし、還暦だけは「生まれた年と同じ干支に還る」という意味があるので、満年齢の60歳、または数え年の61歳の年に祝われていることでしょう。

賀の祝い - Wikipedia


厄年

厄年は今でも「数え年」とされているものの一つですね。

満年齢を使うことはほとんどないと思います。

厄年 - Wikipedia


享年

享年の数え方も「数え年」を使うのが慣習となっています。

また、年回忌の数え方も数え年に準じています。

享年 - Wikipedia


十三詣り

十三詣り(十三参り)とは、知恵を授かるようにと虚空蔵菩薩にお参りする行事です。

数え年で13歳の「旧暦3月13日」に行われています。

虚空蔵菩薩は、弘法大師空海に知恵を授けたという伝説があります。

数え年の13歳は、生まれ年の十二支が一巡し新たな周期に入る頃ということです。

十三詣り - Wikipedia


伝統行事が数え年である理由

日本における旧暦(太陰太陽暦)は、ひと月を月の満ち欠けで数えながらも二十四節気を基に季節とのズレが大きくなり過ぎないよう時々「閏月」を設ける暦です。

閏月を設けるので、旧暦の一年は12ヶ月の年と13ヶ月の年があります。

そうなると、閏月に生まれた場合は翌年の誕生日をいつにするかという問題が生じてしまいますね。

そのため、満年齢を用いることができないのです。

したがって、旧暦時代は基本的に数え年であり、年齢によって行われる伝統行事は数え年を表しているのです。


数え年の年齢を加えるのはいつ?

現在、日本では数え年の年齢を加算するのは「新暦(グレゴリオ暦)1月1日」とされています。

しかし、中国では春節(旧暦1月1日)に「数え年」としての年齢を加えているようです。

日本でも地方や占いの流派などによっては「旧暦1月1日」または「立春」に数え年の年齢を加えることもあります。

立春とされるのは、簡便のためであって本来は旧暦の元日なのでしょう。

立春は、新暦(グレゴリオ暦)の2月3日または4日または5日頃になります。

立春から翌年の立春前日(節分)までを図で表すと以下の通りです。


旧暦1月1日は、おおよそ立春の近くにありますが年によって変わります。

以下の記事で旧暦を図解しています。もし良かったらご覧ください。

【図解】旧暦1月「睦月(むつき)」はいつ?《暦を描く》


【図解】新暦(太陽暦)と旧暦(太陰太陽暦)の対応《暦を描く》


ちなみに、グレゴリオ暦の1月1日は、二十四節気の小寒の約5日前になります。

図にすると以下の通りです。


「数え年」が廃止された韓国

2023年6月28日、韓国では満年齢統一法という法律が施行され「数え年」が廃止されたといいます。

満年齢での表記が義務付けとなり、国民は1歳〜2歳若返ったなんていうニュースがありましたね。

これは、今までは1月1日生まれは生まれた日に1歳になり翌年の年明けに2歳、12月31日生まれは生まれた日のみが1歳で翌日には2歳になっていました。

それが今回の施行で1歳が0歳になったり、2歳が0歳になったりするので若返ったように思えるとのことです。


ちなみに、韓国ではこれまで一般的に数え年が浸透していましたが、満年齢やその他の年齢の数え方も用いられていました。

以下の3通りの年齢の数え方があったそうです。

①生まれた時点を0歳とし、その後誕生日が来る毎に1歳ずつ年齢を加える数え方(満年齢)

②生まれた時点を1歳とし、1月1日に1歳ずつ年齢を加える数え方(数え年)

③生まれた時点を0歳とし、1月1日に1歳ずつ年齢を加える数え方

③は、日本では馴染みのない考え方です。

年齢の数え方にはいろいろあるんですね。


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