【図解】宿曜「翼宿」|27宿と28宿の違いとは?
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宿曜「翼宿」
宿曜「翼宿」について、暦の観点から簡単にまとめました。
暦における「27宿の翼宿」と「28宿の翼宿」の違いを確認してみてください。
27宿の翼宿
宿曜27宿は、旧暦(太陰太陽暦)に対応しています。
下の表は、宿曜占星術で本命宿を求める際に用いる「月宿傍通暦」です。
分かりやすくするために「翼宿」の部分にだけ色をつけてみました。
縦は旧暦の暦月、横は旧暦の日付です。
本命宿「翼宿」の人は、以下の日付のいずれかが「旧暦の誕生日」ということになります。
- 旧暦1月15日(翼宿)
- 旧暦2月13日(翼宿)
- 旧暦3月11日(翼宿)
- 旧暦4月9日(翼宿)
- 旧暦5月7日(翼宿)
- 旧暦6月5日(翼宿)
- 旧暦7月2日(翼宿)
- 旧暦7月29日(翼宿)
- 旧暦8月26日(翼宿)
- 旧暦9月24日(翼宿)
- 旧暦10月22日(翼宿)
- 旧暦11月19日(翼宿)
- 旧暦12月17日(翼宿)
※閏月の場合もあります。
🌑🌒🌓🌔🌕🌖🌗🌘
旧暦の日付を見ると、その日のおおよその月の形を知ることができますね。
旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けの周期でひと月を数える暦です。
1日(朔日)は新月で15日頃に満月になります。
また、二十四節気を基に時々閏月を設けることで季節とのズレが調整されています。
上の表を見ると、季節と月齢の異なる「13種類の翼宿」があることがわかります。
人間は、生まれた時の季節や月齢からもさまざまな影響を受けていると言われています。
旧暦の誕生日
あなたは、ご自分の「旧暦の誕生日」をご存知でしょうか?
宿曜占星術で本命宿が「翼宿」であれば、上記の日付の中から見つけることができます。
私たちが普段使っているグレゴリオ暦(新暦)と旧暦の日付は、1ヶ月程ズレています。
どちら側にズレているかは、例えば毎年お正月から1ヶ月程経つと春節(旧正月)のニュースが流れることからも分かると思います。
旧暦には閏月を設けるためのルールがあり、これを置閏法と言います。
旧暦の置閏法では「冬至(12/22頃)を含む月を11月とする」という決まりがあるのです。
そうすると新暦の元日(小寒の約5日前)は、まだ旧暦12月または旧暦11月ですね。
他にも旧暦2月は春分(3/21頃)、旧暦5月は夏至(6/21頃)、旧暦8月は秋分(9/23頃)を含むことになっています。
そして、中気の入らない月があれば閏月とするのです。(※中気の入らない月がすべて閏月となるわけではありません。)
つまり、こうしていくと旧暦の日付が新暦の日付を追い越すことはないということが分かると思います。
このように考えて、上記の日付の中から「旧暦の誕生日」を見つけてみてください。
こちらの記事では、新暦と旧暦の対応を図解しています。
新暦と旧暦のズレを視覚的に捉えることができると思います。
【図解】新暦(太陽暦)と旧暦(太陰太陽暦)の対応《暦を描く》
翼宿の占星盤
宿曜占星術では、27宿を9種類ずつ3つに分けて日の吉凶や相性をみることができます。
これを三九の秘法と言います。
- 一九:命から栄衰安危成壊友親まで
- 二九:業から栄衰安危成壊友親まで
- 三九:胎から栄衰安危成壊友親まで
ちなみに、二九の業から壊までの7日間が「魔のウィーク」と言われる期間です。
翼宿の占星盤を見ると、翼宿からみた各宿との関係がすぐにわかります。
27宿と曜日
宿曜占星術において、翼宿の土曜日は凌犯期間になります。
よって、土曜日の翼宿生まれの人は「七曜陵逼生まれ」です。
また、火曜日の翼宿は羅刹日です。
28宿の翼宿
28宿の翼宿は「申日の火曜日」または「子日の火曜日」または「辰日の火曜日」になります。
その理由をみていきましょう。
28宿と曜日
現在の暦に記載されている28宿の翼宿は、必ず「火曜日」になります。
その理由は、貞享2年正月朔日(1685年2月4日)が日曜日だからです。
本来の二十八宿は天文観測に基づいたものでしたが、現在の暦に記載されている28宿はそうではありません。
貞享2年正月朔日を「星宿」と定めて以降、天体観測に基づくことなく28日周期を繰り返しているものです。
28は7で割り切れるため、28宿と曜日は一致するのです。
翼宿から7日目の「尾宿」、14日目の「室宿」、21日目の「觜宿」も火曜日になります。
ちなみに、なぜ貞享2年正月朔日が星宿と定められたのかについては不明とされています。
28宿と十二支
28宿の翼宿は、必ず「申日」または「子日」または「辰日」になります。
その理由は、前述と同じように貞享2年正月朔日が戌日のためです。
日の干支は、古代から連綿と続いており四柱推命や算命学などで用いられています。
十二支は、子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥(ねうしとらうたつみうまひつじさるとりいぬい)の12種類です。
12と28の最小公倍数は84なので、84日ごとに日支と28宿は一致するのです。
また、28日ごとでは三合にあたることになります。
三合とは、四正(子卯午酉)を中心とした3つの組み合わせのことです。
申子辰、亥卯未、寅午戌、巳酉丑の4種類があり、翼宿は「申子辰」にあたります。
よって、28宿の翼宿は必ず「申日の火曜日」または「子日の火曜日」または「辰日の火曜日」のいずれかになるのです。
27宿と28宿の違い
宿曜には「二十七宿」と「二十八宿」があるためちょっと混乱しますよね。
大きな違いは28宿には「牛宿」があることですが、暦のしくみは全く異なるものです。
牛宿は、斗宿と女宿の間にあり現在の暦では「寅日の金曜日」または「午日の金曜日」または「戌日の金曜日」のいずれかになっています。
本来の天文観測に基づく宿曜のあり方や歴史的な成り立ちは、実はとても複雑で難しいものです。
今回は、一般的な万年暦に記載されている27宿と28宿の違いを暦の観点からまとめてみました。
27宿と28宿の成り立ちなどについては、今後さらに学んでいきたいと思います。
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